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アーツギャラリー 2024.06.18

クリスティアン・ボッフェッリ Punto della situazione – Segno e Figura 「進捗報告 – 線とかたち」【入場無料】

進捗報告 – 線とかたち

2024年7月6日(土)‐8月5日(月)入場無料 12:30-18:30(最終入場18:20まで) ※火曜・水曜・木曜・金曜日定休

ここ15年間の作品イメージを集めてみる。このうち、大部分の作品が日本で制作され、その探究の共通テーマは「線とかたち」である。日本に滞在したことが、私の作品にどのような影響を与えたのだろうか、とよく考える。明確な答えはない。 この時期の作品を振り返ってみると、私のアーティストとしての訓練と強いつながりがあることに気づく。かたちや線にまつわる興味は根が深く、美術高校時代にF.カフカの『変身』というテキストに対峙し、そのシリーズに取り組んだときの記憶まで遡らなければならない。 当時、私はデッサンや版画に多大なエネルギーを注いだ。その物語を説明的に表現するのではなく、『変身』が起こる段階の、書かれていない部分の主人公の姿だけに集中することによって。その緊張感を、絶えず動く「線」に変換しながら、”生きもの”という意味で、生きている「かたち」を表出する。そしてそれは、紙であれ布であれ、表面上に定義すべき姿を探し求めるという、今日でも私が続けていることだ。想像上の生きものを構築しようとする試みにおいて、滞りない緊張感、そして跡を残す物理的な必要性を伴う行為として。 そしてこの展覧会は、私のアーティストとしての歩みの一端を振り返り、この探究の進捗を確認するためのものである。

クリスティアン・ボッフェッリ
経歴

1972年イタリアVaprio d’Adda(ミラノ県) 生まれ。1996年ミラノ ブレラ国立美術大学(絵画科)卒業後、ブラジル サンパウロの大学にて滞在制作。帰国後、2002年4人の作家と共に知的障害者・精神疾患者の創造活動のための社会協同組合「L.P.K.工房」を設立。その後10年に渡り絵画、版画と陶芸を通して、障害者や子供の表現活動の促進に寄与する。 同時に、絵画や版画を中心とした作家活動を続け、ブラジル、日本、インド、スリランカ、アメリカなど世界各地での滞在制作や展示を行う。 現在 ミラノ郊外と東京郊外を拠点に制作発表。 一貫して追究しているテーマは、動物や人間、いわば生きものの「かたち」である。うごめき変わり続けるそれらの「かたち」は、ねじ曲げられ、ほとんど見分けがつかなくなり、その結果、 ふしぎと馴染み深い見かけを取り戻す。表現の媒体は、黒い線。ニュートラルなスペースに閉じた形を構築するために、決然とした線を使う。主に「版画」という間接描写を、それらの線の表現言語として用いる。大量のエディションを可能とするシルクスクリーンや木版という技術を使いながら、あえてユニークピースの作品に仕上げている。

1996 ミラノ ブレラ国立美術大学 絵画科 卒業
1991 ベルガモ県立美術高校 卒業

2022 ”アートフェアアジア福岡”, 福岡(日本)
2021 “中之条ビエンナーレ”, 群馬 (日本)
2021 “Incontri -遭遇-” SYP Gallery, 東京(日本)
2019 “中之条ビエンナーレ”, 群馬 (日本)
2019 “Preview – Nakanojo Biennale”, 西武渋谷 Art Gallery, 東京 (日本)
2019 “Segni”, 個展, Ex Collegio Vescovile, エステ (イタリア)
2018 “Figure”, 個展, SPAZIO ARTE, ファラジェラダッダ(イタリア)
2018 “想像された狼たち”, 武蔵御嶽神社, 東京(日本)
2018 出版物 “SUMIKA” Edizioni Sottoscala発行, ベッリンゾーナ (スイス)
2017 “中之条ビエンナーレ”, 群馬(日本)
2016 “Figure”, 個展, SYP Gallery, 東京(日本)
2016 “Athanor”, Fondazione Bandera per l’Arte, ブストアルシツィオ(イタリア)
2016 “cinquantesima”, Gallery Carlo Mazzi, テーニャ(スイス)
2015 “中之条ビエンナーレ”, 群馬(日本)
2013 “Appunti”, 個展, Gallery Carlo Mazzi, テーニャ(スイス)
2013 出版物 “Fuori” Edizioni Sottoscala発行, ベッリンゾーナ (スイス)
2013 “Ouverture”, Gallery Alexandre Mottier, ジュネーヴ (スイス)
2008 “10 artisti per il Museo delle Culture”, Museum of Culture, ルガーノ (スイス)
2006 “Mercilless Naturalism”, 個展, Gallery Alliance Francaise, チェンナイ(インド)
2005 “1960-2005”, Centro Cultural Sao Paulo, サンパウロ (ブラジル)
2004 “Recent Works”, 個展, 5+5 Gallery, ニューヨーク (アメリカ)
2002 “The 12th Space International Print Biennal”, Sungkok Museum, ソウル(韓国)
2002 “Shades of Time”, 個展, 5+5 Gallery, ニューヨーク (アメリカ)
2002 “Amsterdam 2002”, Ambient Art Gallery, イタリア文化会館, アムステルダム (オランダ)
1999 “NOVA IMAGEMS Sao Paulo-Milan”,Centro Cultural Sao Paulo,サンパウロ(ブラジル)
1994 “Incisione: divagazione sul Tema”, サンフェデーレギャラリー,ミラノ (イタリア)

1991 National Fine Art University of Brera, Milan, Painting
1991 Bergamo Prefectural Art High School

2022 “ART FAIR ASIA FUKUOKA”, Fukuoka(JAPAN)
2021 “Nakanojo Biennale”, Gunma (Japan)
2021 “Incontri” solo exhibition, SYP Gallery, Tokyo(Japan)
2019 “Nakanojo Biennale”, Gunma (Japan)
2019 “Preview – Nakanojo Biennale”, SEIBU Shibuya Art Gallery, Tokyo (Japan)
2019 “Segni”, solo exhibition, ex Collegio Vescovile, Este (Italy)
2018 “Figure”, solo exhibition, SPAZIO ARTE, Fara Gera d’Adda(Italy)
2018 “The Imagined Wolves”, Musashi Mitake-jinja Shrine, Tokyo(Japan)
2018 Publication “SUMIKA” by Edizioni Sottoscala, Bellinzona (Swiss)
2017 “Nakanojo Biennale”, Gunma(Japan)
2016 “Figure”, solo exhibition, SYP Gallery, Tokyo(Japan)
2016 “Athanor”, Fondazione Bandera per l’Arte, Busto Arsizio(Italy)
2016 “cinquantesima”, Gallery Carlo Mazzi, Tegna(Swiss)
2015 “Nakanojo Biennale”, Gunma(Japan)
2013 “Appunti”, solo exhibition, Gallery Carlo Mazzi, Tegna (Swiss)
2013 Publication “Fuori” by Edizioni Sottoscala, Bellinzona (Swiss)
2013 “Ouverture”, Gallery Alexandre Mottier, Geneve (Swiss)
2008 “10 artisti per il Museo delle Culture”, Museum of Culture, Lugano (Swiss)
2006 “Mercilless Naturalism”, solo exhibition, Gallery Alliance Francaise, Chennai (India)
2005 “1960-2005”, Centro Cultural Sao Paulo, San Paolo (Brazil)
2004 “Recent Works”, solo exhibition at 5+5 Gallery, New York (U.S.A)
2002 “The 12th Space International Print Biennal”, Sungkok Museum, Seoul (Korea)
2002 “Shades of Time”, solo exhibition at 5+5 Gallery, New York (U.S.A.)
2002 “Amsterdam 2002”, Ambient Art Gallery, Cultural Italian Institute Amsterdam (Netherlands)
1999 “NOVA IMAGEMS Sao Paulo-Milan”, Centro Cultural Sao Paulo, Sao Paulo (Brazil)
1994 “Incisione: divagazione sul Tema”, S. Fedele Gallery, Milan (Italy)