MESSAGE FROM CHAIRMAN

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「公平・公正・品格」

私ども高崎卸商社街協同組合(ビエント高崎)は、全国初の卸商業団地として国の指定を受け、昭和38年、法人として誕生しました。高崎市内の卸問屋が郊外に団地を造成して集団化を図り、その機能を強化すべく、昭和42年、全国第1号の卸団地として完成を見ました。設立趣意書には、「今や流通革命と言われる時代の推移に対処し、新しい途を開拓する」と決意が述べられています。爾来、半世紀以上にわたり、文字通り卸商業団地の先駆けとして、その矜持を持って相互扶助の精神の下、約12万坪の地で活動を続けております。
もちろん、関係各位の温かいご支援や先人の並々ならぬ尽力により、今日の高崎問屋街が存在し得るのであり、第11代の理事長に就任し、身の引き締まる思いであります。

永い年月の中、好不況が繰り返され、多くの組合員がその波に翻弄されてきましたが、半世紀を優に超えても「問屋街」であり続けました。これはまさに、組合員同士の相互扶助の精神、言い換えれば人と人との強固な人的つながりの賜物であると考えております。
組合の目的は、この相互扶助の精神に基づき、組合員のために必要な共同事業を行い、もって組合員の自主的な経済活動を促進し、かつ、その経済的地位の向上を図ることにあります。共同事業により経済活動を促進し、経済的地位を向上するわけですが、この「経済」という言葉には、多くの意味合いが含まれているのだと感じています。

「ゼニ」「カネ」だけにとらわれない組合員の経済的利益の追求。これこそが組合に求められる使命と言えましょう。何が組合員の利益・価値・社会的地位の向上に資するかを常に考え、愚直に尽力することが、組合員各社の発展につながるのではないでしょうか。単なる「利潤」ではなく広い「利益」を大切に、公平・公正で、かつ品格のあることを常に求め、意思決定のプロセスの透明性を担保した組合運営に努める所存です。
また、われわれ卸団地が他の組合と大きく異なるのは、その地縁関係にあると言えるでしょう。一定の地域に立地し代々経営を続けているのが団地組合です。地域の結び付きなくして発展はあり得ません。幸いにも当組合には、老若男女が職種を超えて、膝を交えてざっくばらんに議論し、時には盃を重ね、情報交換の域を超えた公私違わぬ絆を重んずる伝統が育まれております。

今後も地域に根差し、「高崎副都心」を自負しながら、地域の発展とともに組合員の社業隆盛・団結強化に努めて参りますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

杉浦 幸男

理事長 杉浦 幸男