今回の - Shadows and Light - 展は、中之条ビエンナーレ参加作家として2013 年に初めて群馬県旧六合村(中之条町)を訪れて以後、度々滞在してはリサーチしその地に遺された民具や物語から読み解き紡いだ作品群と、2021~2023 に制作し発表した群馬鉄山にまつわる「黒金巡る旅」シリーズの作品群の再構成による展示となります。 《「黒金巡る旅」シリーズの作品群について》現在は長閑で美しい里山である旧六合村は、かつて群馬鉄山と呼ばれ沢山の人々で賑わい最盛期には釡石に次ぐ産出量を誇った鉄鉱石は敗戦後の日本の復興の礎となりました。当時を知る年配の方々にインタビューを重ねた記録を動画アーカイブとして残しながら、産業における都市と村落の関係やその歴史、鉱山跡地に湧く酸性の温泉水に茂り鉄を生成する不思議な苔・チャツボミゴケのこと、更には人類と鉄のことについて思いを馳せながら制作したインスタレーション作品です。